記憶銀行

又の名を殴り書き

いろいろな引き出しを増やしたい話

お久しぶりです!

皆さんいかがお過ごしでしょうか。

私は激動の6月をなんとかやり過ごして7月を迎えています。

 
私事ですが(というかこのブログには私事しかありませんが)、Bluetooth接続で使用できるiPad用キーボードを購入しました。
これ……めっちゃ便利!!!!!!!!!!

Enterキーが小さかったり、ちょっとずつ配置がPCとは違いますが、断然文字入力がしやすいです。

これが文明の利器と言うやつか!!

ということで、今回はキーボードに慣れるためにも記事を書いています。

 

 

タイトルにもつけましたが、今回は「引き出し」に関する話をしていこうと思います。

桐箪笥の引き出しではありません。

選択肢・ボキャブラリーの話。

 

以前こちらでも軽く触れましたが、今年の3月に飛鳥新社から『めんどくさがりなきみのための文章教室』という本が刊行されました。

 著者は、はやみねかおる先生です。

 
 

HOW TO本には珍しく、この本一冊が物語になっています。読み進めていくうちに、文章の書き方が身につく!という、なんとも嬉しい仕様です。

読書が苦手な小学生から、堅苦しい専門書を読む体力がない大人(=私)まで楽しめるようになっています。*1

 

内容一つひとつが「なるほど!」と頷くものばかりでしたが、今回はこちらに焦点を当てていきます。

絵を描くには、たくさんの絵を見ることが大事。
曲を作るには、たくさんの音楽を聴くことが大事。
同じように、文章を書くには、たくさんの本を読むのが大事。
「どうやって書けばいいんだろう?」ーー迷った時、それまでの読書体験が助けてくれる

 

 何かを生み出すためには、そのための知識が必要です。文字を知らない幼い子どもは、そもそも文字が書けないので文章を書くことはできません。また、文章の書き方を知っていても、何を書けば良いのか分からなかったり、自分の感情を絶妙に表現する言葉が出てこなかったりーー明確な正解がない分、迷うことは多くなるかもしれません。

それを、先達たちの知識や経験から学んで、自分の引き出しにたくさんストックを用意することで、多角的に物事を捉えて解決していくことができるよね、という話です。

この『引き出しを増やす』ということの意義を、私は料理を通して実感しました。

今回はそのお話をしていきます。

 

 

 

なぜ料理なのか?

ことの発端は、6月某日に入手したレタスクラブ6月号です。

 

レタスクラブ 2020年6月号 [雑誌]

レタスクラブ 2020年6月号 [雑誌]

  • 発売日: 2020/05/25
  • メディア: Kindle

 
 目当ては、連載【オトナのNEWS】。この号では小山慶一郎さんをピックしています。

小山さんの和装が(も)大好きなので本当にありがとうございます。目の保養。

勿論、記事の内容も心に響きます。小山さんが「伝えることを諦めたくない」と再三発信してくれたこと。なによりも、このコロナ禍の自粛期間中に真摯に彼自身と向きあって、NEWSやファンのことをたくさんたくさん考えてくれたんだなという事が真っ直ぐ伝わってきました。今読み返しても泣いてしまうのであまり言及しませんが、あの時期にこのコラムを拝読できて本当によかったと思っています。

推しが自分なりの言葉で伝えようとしてくれているのなら、ファンである私も「自分というフィルター」を通して何かを発信できたら良いな、と思っています。

 

さてーー。

実は、コラムを読んで満足した私は、約1ヶ月この冊子を仕舞い込んでいました。今思えば、なんという宝の持ち腐れをしてしまったのか……。

6月末に「ご飯をちゃんと食べよう」と思い立った事がきっかけで、再び冊子を開きました。
食事は摂ってはいましたが、コンビニ飯や味の濃いファストフードを1日1食といった有様でした。普段はそれなりに自炊もしますが、19日以降はメンタルも体調も最悪だったので、生きてるだけでも偉いと思う。*2

「このままずるずるいくと体にガタが来そう」という危機感から、せめてご飯はちゃんとしようと思い立った時、小山さんに元気付けてもらったレタスクラブの存在を思い出しました。

 

「毎日料理する」ことの難しさ

一人暮らしをしている方なら共感していただける部分もあると思うのですが、「自分のためだけに毎日料理をする」という事がなかなかに面倒くさい。冷蔵庫の中身も買いすぎると持て余して腐らせてしまうし、かといって食材を絞りすぎると作るレシピがワンパターンになりがちです。いかに無駄のない買い物で、毎日の食事と自分のテンションを維持できるかが、一人暮らしの自炊のコツだと思います。

1人分の食事を毎日用意するだけでも面倒なのに、毎日仕事の後に家族の食事を用意してくれていた母。本当に尊敬します。ここ数年帰省出来ていない身ですが、実家に戻ったらちゃんと孝行します。

 

という事で、毎日続けるときに押さえたい個人的ポイントは下記の通り。

  1. 買い出しのバランス(食材の無駄をなくす)
  2. なるべく手数のすくない料理行程(疲れていても簡単に作れる)
  3. 食材のやりくり・着回し(マンネリ防止)*3

この3点をしっかりカバーしてくれたのが特別付録『1カ月分の献立カレンダーBOOK』。

  • 1週間の平日晩ご飯に使う食材が分かる

分量も表記されているので、買い出しの時に過不足なく到達可能。
週半ばで少し買い足す食材も別で記載があります。
常備食材として家にありがちなものも1週間で必要な分量が表記されているので、いざ作ろうとした時の「あれがない!」が防止できます。

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買い出しの際はこのページを写真に撮っていけばOK
  • メインは材料3つ・3ステップで作れる

サブのおかずは主材料を2つ・2ステップで作れるようになっています。
メイン・サブ・汁物を同時進行で作るコツも書いてあるので、手際良く調理ができます。

  • 飽きない

この一言に尽きる。2人分のレシピになっているので、私は余ったものを翌日のお弁当に回すようになりました。
2食くらいでは飽きないし、きり良く食べきれる量なのでこれからの季節は衛生面でも心強いです。

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第1週目に作ったものたち。味の被りがなくて美味しい(当たり前体操)

発想を貯金する

まだ初めて約1週間ほどではありますが、カレンダーBOOKを参考に自炊をして得た学びがいくつかあります。
 ミニトマトは切って和えたり炒めたりすると美味しい。人参はレンチンすればサラダになる(しかも美味い)ーー。*4
この食材があればこれが作れる、といういくつかの選択肢を自分のものにできたという感覚が一番の学びです。
 今までは「あれが食べたい(作りたい)から○○を買おう」という買い物の仕方をしていたことに気付きました。
冷蔵庫内にある食材から料理を考える事ができないわけではないのですが、組み合わせる食材の発想が乏しかったのだと思います。
 実家にいた頃の食事を細かく思い出そうとしても、真っ先に出てくるのは『お袋の味』呼ばれるような定番料理や、食卓を囲んだ時の思い出と深く結びついたような料理ばかり。ですが、必ずそれら以外のおかずも山ほど食べてきたはずなのです。
「そういえばこんな感じのおかず出てた!」と、食べて思い出すこともしばしば….。少し手伝ったり、食べるだけでは気づけなかったものがたくさんあるというのは、少しくやしい気もします。

実践を通して食材同士の組み合わせや調理方法をインプットすることで、冷蔵庫内の食材たちをうまく掛け合わせていくことに慣れる事ができるようになります。
はやみね先生流に言うならば、

料理を作るには、たくさんの料理を知ることが大事。
「なにを作ればいいんだろう?」ーー迷った時、それまでの調理体験が助けてくれる

といったところでしょうか。


料理が嫌いにならない程度に、楽しく調理のスキルを上げていきたいものです。*5

作ることも食べることも、少し楽しくなった1週間でした。
レタスクラブさんに救われた一介のオタクがいることを、ここに記して締めたい思います。

ありがとうございます。これからもお世話になります!





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*1:ちなみに、この本を読んでやる気に燃えた一介の会社員が書き上げた職務履歴書は、なかなかにいい出来栄えになりました。この本の効果をひしひしと実感しています。 転職こそ天職!!引き続き頑張ります……!

*2:理由は察してくれ

*3:ファッション誌によくある『一週間着回しコーデ』の食材版だと思ってください。私の語彙力がない為このような表現になってしまいました……

*4:私の中では「トマト=丸噛り」という発想が8割を占めています。おやつによくトマトを捥いで食べていたので、加熱の発想がミネストローネくらいしかありません

*5:ダナイの「本を読むのは、楽しいから。ーーこれが基本。」という言葉は、料理にも通じると思います。食べることを楽しみたいから料理をするのであって、上手な料理を作ることに縛られてはいけないよね、と感じています