記憶銀行

又の名を殴り書き

うつのみやこども賞受賞にファンが喜んでいるだけの話

こんにちは、お久しぶりです。
前回の記事から丁度1年が経過していました。(1年!)
皆様はお変わりないでしょうか?
あれから私は、人事異動で年に3回も引越しをしたりと慌しく過ごしていました。

勿論、前回も触れていましたが『奇譚ルーム』サイン会に参加させていただきましたよ!
先生と同じ空気を吸って、暖かい掌に触れてしまいました。
生きててよかった。


そして。
今日は奇譚ルーム発売1周年。

奇譚ルーム

奇譚ルーム

さらに昨日は、ビッグニュースの発表があった日です。
なんと…
なんと……

『奇譚ルーム』が第35回『うつのみやこども賞』受賞!!!!!!!!!!
おめでとうございます!!!!!!!!


こんな素晴らしい発表にリアルタイムで立ち会えるとは思わず泣いてしまいました。
ほんとうにおめでとうございます!!

『うつのみやこども賞』とは

児童文学賞の1つが、『うつのみやこども賞』です。
概要は以下の通り。

子どもによる児童文学作品評価への道を切り拓くことを目的とし、宇都宮市立中央図書館と宇都宮子どもの本連絡会が協力し、昭和59年から実施している児童文学賞です。
選定委員の子どもたちが実際に読み、子どもたち自身が協議して選んだ作品に贈る賞であることが大きな特長です。

詳細は宇都宮市立図書館さんのHPに記載されています。*1


先生の夢でもあった*2四度の受賞。
長い間に渡り、その時の「子ども達自身」によって選ばれる素晴らしい本を書き続けてくださっている証でもあります。
一介のファンとしてとても嬉しい限りです。


1人の作家さんが何度か受賞されている例はありますが、4度受賞される作家さんははやみね先生が初めてのようです。
最初の受賞から順を追うと、

  1. 第17回(平成12年度)『いつも心に好奇心』
  2. 第20回(平成15年度)『ぼくと未来屋の夏』
  3. 第26回(平成21年度)『恐竜がくれた夏休み』
  4. 第35回(平成30年度)『奇譚ルーム』


18年に渡り、子ども達に選ばれている……凄い…

なんだか歴史を作る地層の1つになれたような、そんな気持ちもあります。

なにより、一年間に渡り40冊の本を読み、仲間とたくさん議論してくれた、こども賞の選定委員さん達の熱意が素晴らしい賞です。
一年間、本当にお疲れ様でした!

大人になってバタバタと働いていると、「1つのことをじっくり探求する」「よりたくさんの本に触れる」機会が、時間的に難しくなってくることがある、と分かるようになりました。
それこそ、内人くんのお父さんのように*3疲れて家に帰って、ご飯を食べて、眠る。朝起きたら、支度をして、会社に向かう。
私なんかだと仕事で失敗して疲れ果てて、「何も考えたくない」と思う事もたくさんあります。
そういうことを繰り返していると、ふと、活字中毒だった小、中、高校時代を思い出すことがあります。
何にも囚われず、本の中で自由に旅ができる。たくさんの考え方に触れる。その『楽しい』を誰かと共有したくなる。
あの時間は、掛け替えのない宝物です。

きっと、選定委員の皆様も、将来『こんな事があったな』と思い返す事があるんじゃないかと思います。


宇都宮市立中央図書館さんのこの取り組みはとても素晴らしいものです。
どうかこの取り組みを絶やす事なく、子ども達に明るい図書館であって欲しいな、と(身勝手にも他県民ながら)願っています。
願わくば他の市町村、国全体でもこういった取り組みがなされたら素敵だなと思います。

ついつい勧めちゃう!

この賞のお知らせを受けた時、自分自身も友人に初めて「おすすめ」した本が、はやみね先生の著作『そして五人がいなくなる』だった事を思い出しました。

そして五人がいなくなる 名探偵夢水清志郎事件ノ-ト (講談社青い鳥文庫)

そして五人がいなくなる 名探偵夢水清志郎事件ノ-ト (講談社青い鳥文庫)


当時は本よりも外で駆け回る事が好きな野生児だったのですが、たまたまこの本に出会い、「これはすごい!!」とものすごく感動しました。
(当時そんなに親しくはなかった)本好きで有名だった同級生に「読んで!」と詰め寄った位です。

こんな風に、たくさんの子ども達が、誰かに自分の『好き』を伝えていくんだろうなと感慨深くなってしまうわけです。


そんな経験からか、大人になって増えた「好きなこと」に対しては、何かしら『好き』を周りに発信できたらと思っています。このブログもその1つですね。
徒然なるままに好きを書き込んでいますが、これを読んで興味を持ってくださる方がいたらいいなぁと思います。

怒涛の供給、ファンの歓喜

なんと!
本日、怪盗クイーンシリーズのキャラクター達がLINEスタンプになって発売されました!!*4
発売おめでとうございます!!

さらには明日、3月16日に『怪盗クイーン読書ノート』が発売されます。

読書ノート!これは子ども達が楽しく本に触れる機会を作るいいものだなと、パラパラ捲りながら思いました。(運良くフラゲしたので詳細は何も言いません)
私も、まずは読書ノートを一冊埋めるのが目標。とりあえず2冊買いました。

夏には『怪盗クイーン』シリーズの新作が来ますし、何よりこの間『都会のトム&ソーヤ』シリーズの最新刊が発売されました。

都会のトム&ソーヤ(16) スパイシティ (YA! ENTERTAINMENT)

都会のトム&ソーヤ(16) スパイシティ (YA! ENTERTAINMENT)

怒涛&衝撃の展開にドキドキしっぱなしです。
いつか諸々の調整をした後、リアル『スパイシティ 』を実行したいなと考えています。
やっぱりR・RPG*5は最高だな……!そんな事をしみじみ感じた最新刊でした。

各所から嬉しい悲鳴が聞こえてきそうな現在ですが、先生方のオーバーワークも心配な一介のファンです。
これからもはやみね先生をはじめ、関係者の方々にはお身体に気をつけつつ過ごしていただけたらな、と切に願います。

それでは、私は偶然本屋で見つけた『恐竜がくれた夏休み』を読もうと思います!

恐竜がくれた夏休み (講談社青い鳥文庫)

恐竜がくれた夏休み (講談社青い鳥文庫)

オルヴォワール!

*1:宇都宮市立図書館 うつのみやこども賞

*2:公式ファンブックにて[今、いちばん欲しいものはなんですか?]の質問に「よく考えてみたのですが、特になかったです。それでも何かくれるというのなら、4回目の『うつのみやこども賞』が欲しいです。もし受賞できたら、祝杯をあげます。」との記載があります。

*3:はやみねかおる著『都会のトム&ソーヤ』の主人公、内藤内人の父親。一介のサラリーマン

*4:怪盗クイーン - LINE スタンプ | LINE STORE

*5:リアル・ロールプレイングゲームロールプレイングゲームを現実世界で行うもので、その種類は多岐に渡る。